2006年 11月 19日
# by claudiacardinare | 2006-11-19 23:12
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2006年 11月 14日
Borat : Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan by Larry Charles 2006 UK
全米でここ2週間連続興行成績1位、ヨーロッパでも話題沸騰のスードードキュメンタリースタイル・コメディー。抱腹絶倒、見ている間中涙を流しながら笑いこけていた。この長ったらしい英語タイトルを日本語にすると「ボラット:栄光なる国家カザフスタン共和国に恩恵をもたらす為のアメリカの文化学習」とでもいえるのでしょうか??? カザフスタンのテレビジャーナリストBorat (Sacha Baron Cohen) がアメリカの文化習慣のドキュメンタリーを作成する為にNYにやってくる。田舎者丸出しのBoratは「アメリカでは女性は奴隷でないのか?」「動物愛護??ハッハッハッ!!」とへったくそな英語で素直にそのまま言ってしまう男尊女卑、人種差別等とアメリカでタブー視されている要素をそのまま持った人間。ホテルのTVで見たパツキンのパメラ・アンダーソンに一目惚れし結婚を申し込む為わずかながらのバジェットでアメリカ南部を車で横断を決行する。その途中でフェミニスト団体、政治家、ユダヤ人経営の旅館、福音派教会、ロデオ会場などを訪ね、Boratはこんな事言っていいの????やばいんじゃない??と会う人にぎりぎり線以上の発言を浴びせる。最初相手はこの紀元前の世界から来たへったくそな英語をしゃべる頭の弱そうなカザフスタンの田舎者と呆れているがそのうち Boratのあまりのひどさに態度に変化が・・・。ここまでするというくらいに自虐的な内容。見ていてハラハラするがあまりのおかしさに笑いが止まらず、見終わった後そうとうの疲労感を感じてしまった。このBorat役のサーシャ・バロン・コーエンは人気英国人コメディアン。本人もユダヤ人でケンブリッジ大でユダヤ史先攻だったそうだ。彼には持ちネタのキャラが3つあり、イギリスはウエストスタイナー出身のジャーナリストのAli G、 オーストリア人気性の激しいゲイのファッションレポーターのBruno、そしてカザフスタンのジャーナリストBoratだそうだ。しかしここまでポリティカリー・インコレクトを逆手にとってくれるとホント痛感!勿論カザフスタン共和国ではこの映画は上映禁止らしく政府も我が国はこんな野蛮ではないとコメントを出していたそうですが、後サーシャ・バロン・コーエンを正式にカザフスタンに招いたそうです。ブラックジョーク好きの方にとてもお勧めの一本です。
2006年 11月 06日
Babel by Alejandro Gonzales Inarritu 2006 US
今年一番期待していた作品をやっと観賞する事が出来た。「バベル」全地が一つの言語であった頃バビロニアの人々が建築技術を誇る為に天に届く塔を建設しようとし神の怒りに触れ人々の言語は混乱し互いに理解出来ないようになり塔の建設が終わったと旧約聖書、創世記第11章にある。タイトルの通りこの作品の内容はバベルでありまた無意識の中の関連性である。モロッコ、サンディエゴ、メキシコそして東京で物語は同時進行する。第1話:モロッコを旅する夫婦(ケイト・ブランチェット/ブラッド・ピッド)、お互いの関係を修復しようとこの旅にでかけたが砂漠を移動中のバスの中で妻は偶然にも狙撃され重傷を負う。そしてモロッコの僻地にある村へと運ばれる。 第2話:モロッコの荒れ地にすむ家族、2人の兄弟は羊の放牧を担当している。ジャッカルが羊を食い荒らすため父親はライフルを近所から購入する。第3話:サンディエゴにすむメキシコ人のベビーシッターは大家の2人の子供を生まれて以来長年世話をしている。ベビーシッターは息子の結婚式のためメキシコに1日戻る予定だったが都合が付かず帰って来れなくなった実親に頼まれ子供達の面倒を見る事になる。そしてベビーシッターは子供達をメキシコに同伴する事を決め、おい(ガエル・ガルシア・ベルナル)の車の迎えでメキシコへと向かう。 第4話:聾唖の千恵子(菊池凛子)は炸裂するティーンの時期を迎え父親(役所広司)と衝突しがちである。ある日千恵子の前に刑事が現れる。刑事は彼女の父親と会って話がしたいと告げる。この4つの物語が錯綜し結末へと続く。「アモーレス・ペレス」や「21グラム」を見ていたので、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督はとことん暗い部分を追求し、又残虐な部分もあるだろうと予想はしていたがやはり容赦なく登場人物達を陥れその姿をえぐり出していた。しかしながらその後に見えてくるのは個々の人間性であった。「オイディプス」をなんとなく思い出され一種ギリシャ神話に近いものを感じたが、違う点は最後に現実の中での光を添えている事だった。とにかくパワフルである。終わった直後よりも少し後で色々考えたくなる作品でした。(という事でまだ考えがまとまってません) 今年度カンヌ映画祭で監督賞を受賞。
2006年 11月 02日
Marie Antoinette by Sophia Coppola 2006 USA
1770年14歳でフランスはルイ16世に嫁ぎ18歳でフランス王妃に即位、その後1793年フランス革命時に断頭台で命を落としたマリー・アントワネットの生涯を綴った作品。ソフィア・コッポラの第3作目である。 アメリカやイギリスではその衣装が注目されファッション誌ではフランス・ブルボン朝の特集が目白押し。また今年のハローウィンの大人の人気コスチュームもブルボン朝衣装だったとか。(そんな奇麗な格好をした人には残念ながら遭遇しませんでした)番宣を見たときからロック調のマリー・アントワネットに興味を持っていたがどうせガーリーテイストの表面的な内容だろうと思ってみたら、半々だった。14歳で嫁いだ小娘が豪華絢爛何一つ不自由無い世界に舞い込んだら勿論こうなるだろうと、素直に感じさせた部分は奇麗にみずみずしく演出されていたが、それに視点が置かれすぎて見ているうちにだんだんと退屈になった。まあ多分こんな生活をいつも宮廷でしていたら退屈になるんだろうなーと思いながら、後半革命の時を期待しつつ見続けたがイマイチ深く切り込めずそのまま終わってしまった。感想はというと、少女が抱くアントワネットへのファンタジーをそのまま描いた作品だった。だから物足りないのよね。しかしながら美術と衣装は素晴らしい。ベルサイユが珍しくロケーションとして撮影を許可し、マノロ・ブラニックがデザインした靴も奇麗で、出てくるお菓子がなんともいえなく美味しそうだった。美術はKKパーレット、衣装はキューブリックの「バリー・リンドン」も担当したミレーナ・カノネロ。 当時のフランスはとにかくご馳走が凄かったらしい。宴では鶏200羽、キジ200羽、豚200頭、お菓子2000個、ワイン1000本・・・とこんなの序の口だったそうだ。このマリー・アントワネットとルイ16世の結婚式で財政が悪化したとか。またベルサイユ宮殿ではみな垂れ流しで糞尿をしていたので、素晴らしい内装で凄いご馳走を強烈な悪臭の中でほおばるという想像を絶する環境で毎晩晩餐をしていた訳だ。これじゃぁファンタジーも何もないですよね。 あと一つ付け加えるとマリー・アントワネット役のKristen Dunstはよかった。彼女はコッポラの処女作「Virgin Suicide」にも出ていたがなかなかいい使われ方だった。「Lost in Translation」のScarlett Johanssonもそうだがコッポラは若手女優を上手く映し出す才に長けている。まあコッポラが歳をとったらどういう演出になっていくのかが楽しみです。
2006年 10月 08日
Jesus Camp by Heidi Ewing/Rachel Grady 2006 USA
キリスト教福音宣教会のフィッシャー女史が行う子供のサマーキャンプを追ったドキュメンタリー。アメリカ人口20%を占める福音宣教会信者。彼らの殆どは子供を学校に行かせず家庭で天地創造説を子供達に教えている。又ロビー勢力は強くキャピタルの政策にも大きく影響している。 昨年、進化論に反対するインテリジェンスデザインを公立学校に導入するしないでもめたカンザス州は記憶に新しいだろう。ブッシュは「God」を連発しイラクはHoly Warとなっている。 アメリカで約200年間保たれてきた政教分離は一体今どうなっているのだろうか?ノースダコタ州デビルズ・レイクで毎年夏に開かれるKids Fire Summer Camp。ここには全米、全世界の福音宣教会信者家庭からの子供達が送られてくる。フィッシャー女史の使命はGod's Armyを作る事、そのため子供達を特訓するのである。女史いわく、イスラムでは子供を幼少時から教育しイスラム教徒を育てている、だからキリスト教もそうありたいという。キャンプでは子供達に原罪を懺悔させ、中絶反対を解き、ハリーポッターは死ぬべきだといい、キリスト教を推進するブッシュを子供達と奉り、ヨハネの黙示録を信じているためグローバルウォーミングは問題ないと子供達に教え、アメリカはキリスト教精神に基づいて建国されたと教える。その行程は歌い、踊り、懺悔、泣きまくり、喜び、メンバーの言葉に賛同し、陶酔状態そのものを経験させる方法である。そして子供達はキリスト教ロックを聞き、子供ながら驚く程雄弁にキリストを語り、外では宣教活動にいそしむ。 子供のかわいらしさは残しつつもはっきりいって恐ろしい状態である。見終わった後の感想は、非常に後味が悪かった。宗教は個人の自由なのでとやかくいうつもりはないが、子供に対してこの方法を用いる事ははっきりいって犯罪に等しいというか犯罪である。こうやって人間は洗脳されラディカルになっていくのかと思うとぞっとした。アメリカという名の下なのかキリストなのか分からないが、このキャンプはまさにGod's Army養成所であった。 この監督の2人、Heidi EwingとRachel Gradyはこの手宗教からみのドキュメンタリーをいくつか今までに制作しているようである。 またもやサブ情報ですが、アメリカでは来週から「Infamous」が公開されます。これはカポーティの「冷血」執筆を追った内容。????アカデミー賞を受賞したホフマン主演の「Capote」と同じです。????なぜなに???ですがカポーティ役にはトビー・ジョーンズ(ホフマンの後にこの役をするとは!肝が据わってますねぇ)、犯人のペリー役はなんとダニエル・クレイグ、他にサンドラ・バロック、グエニス・パトロー、シゴーニ・ウェバー、イザベラ・ロッセリーニとキャスティングは凄いのです。番宣を観ましたがやっぱり????なんで????です。
2006年 10月 07日
Withnail and I by Bruce Robinson 1987 UK
イギリスでカルト的人気のある「Withnail and I 」を観た。アッパークラス出身のWithnail (Richard E Grand) とグラマースクール出のMarwood (Paul McGrann)。(アッパークラスでない普通の出来のいい子が行く学校)1969年ロンドンはカムデンタウンのフラットに住む貧乏役者のこの二人はドラッグに溺れながら60−70年代カルチャーをそのまま体現するが、Marwoodは現実の世界へと脱皮していく。 だれもが経験する無謀なティーンエイジの時期。この過程が時代、社会背景と共に描かれ、イギリス版「ミッドナイト・カーボーイ」という感じであった。Withnailの金持ちゲイの叔父役にRichard Griffithsが演じているがこれまたいい感じであった。プロデューサーにジョージ・ハリソン。これだけでもこの作品のタッチがわかるであろう。見終わった後甘くも辛くも酸っぱくと後味のいい映画であった。 話は変わって、フライトの中で「The Devil Wears Prada」を観た。メリル・ストリープが米一流ファッション雑誌編集長を演じてそこにアシスタントとして入る小娘の話。コメディーだがあまりにもひどい出来で呆然としてしまった。話があまりにもありきたり。この映画の主役を演じていたこの小娘役のAnne Hathawayは第2のペネロペとして売り出しているんでしょうか?そっくりです。「ブロークバック・マウンテン」とはちょっと違うイメージ。この小娘のライバルビッチ役のEmily Bluntはまあなかなか将来を期待させる女優でした。でStanley Tucciは安定感です。
2006年 09月 29日
Eros by Wong Kar Wai, Steven Soderberg and Michelangelo Antonioni 2004
ウォン・カーウァイ、スティーブン・ソダーバーグそしてミケランジェロ・アントニオーニの3人の監督がエロスをテーマに撮った3部作。というかウォン・カーウァイ、スティーブン・ソダーバーグの若手2人がアントニオーニに敬意を払った作品らしい。 1部作はウォン・カーウァイの「The Hand」。1960年代香港、高級娼婦として暮らすMs. Hua(コン・リー)、彼女の激しい性格の故身を滅ぼす。そのMs. Huaと仕立て屋に成立て以来彼女のドレスを長年作ってきたZhang(Chen Chang)のはかない恋物語。どうもウォン・カーウァイの作品はスタイル重視になりすぎて私は苦手な監督。「ブエノスアイレス」はこのスタイルがいい味付けとなっていかされた唯一好きな作品。コン・リーにビッチな役をやらせると天下一品。チャン・イーモウの作品でよくみかけるけなげな役よりも彼女にははまり役です。でウォン・カーウァイのエロスとは?とてもアジア的精神でタイトルのよう「The Hand」だけの恋なのです。 2部はソダーバーグの「Equilibrium」 日本語訳は均衡でしょうか。Robert Downey Jr演じるエグゼグティブがストレスの為エロチックな夢を見るようになる。妻にその話をした処問題が生じたためカウンセラー(Alan Arkin)を訪れる。エグゼクティブが目をつぶりベッドに横たわってセッションを受けている間に、実はカウンセラーも窓から見える隣のビルにいる女性を誘惑するのに躍起になっていた。ソダーバーグのエロスは?ウォン・カーウァイとかなり似ていて手の届かないもの、けどアジアと違ってそれをなんとしても理解したい、制覇したいという探究心、征服欲が付属してのエロスです。 3部はアントニオーニの「The Dangerous Thread of Things」イタリア海岸沿いでの若者男女3人の愛の葛藤の物語とでもいうんでしょうか、これぞイタリアエロスの表現という内容でした。(何をいっているのかわからないでしょうが、ソフィア・ローレン、モニカ・ベルッチ級の肉体美を見せつけられたというのが感想です)でもふと考えると歳老いたアントニオーニの肉体へのノスタルジアなのでしょうか。彼のエロスは生命力だと思います。見終わった後はあまりピンときませんでしたが、年代、文化の違う3人の思うエロスの対比が結構個人のバックグラウンドを象徴しているように後になって思えてきました。この映画もしかしたら面白かったのかもしれない。
2006年 09月 24日
The Queen by Stephen Frears 2006 UK
The Queenこと女王陛下のエリザベス2世。1997年ダイアナが交通事故で急死、盛り上がる一般英国市民の悲しみとそして女王への批判が高まる中でのエリザベス女王の葛藤を描いたドラマ。というととてもシリアスな重い内容だと思えるが実はコメディー要素も取り入れ結構笑える映画であった。またそのコメディー部分から英国の気質もかいま見る事が出来た。チャールズ皇太子との離婚騒動によってロイヤルファミリーに半旗を翻したダイアナ。彼女の死に、ロイヤルファミリーとしての対応をかたくなにこばむエリザベス女王(Helen Mirren)。一般市民はその冷たい対応に不満をあらわにしメディアはけしかけるように王室を攻撃する。首相に就任したばかりのトニー・ブレアー(Michael Sheen)はこの王室の危機に女王に適切な対応をするように説得する。 今までダイアナよりだった報道の中でこの映画ではエリザベス女王を好意的に描いていた。エリザベス役のヘレン・ミレンは公務第一、個人的感情はその次のポリシーを厳守する女王の姿の中にも人間味を上手く出していたのがキーだろう。現在まだ生きている人物を演じる事は役者にとって大きな挑戦であると思う。トニー・ブレアーを演じたマイケル・シーンはずっこけブレアーという感じであったがマイケル・シーンなりの解釈で演じていたので好意はもてた。この映画を見終わった後、これからはメディアの潮流が変わってくるのだろうと感じた。ダイアナの悲劇に関して、彼女が民衆から好かれていた事は事実だが、事故とそして悲劇のクイーンとして濁流のように報道され大衆心理現象によってこれだけ大きな反響を及ぼした。チョムスキーのメディアコントロールではないがいかにメディアをコントロールするかによってそしてパブリックオピニオンを得る事が重要な訳だが、いままで散々この戦略そしてその作られた虚構を味わってきた私達市民はそこまでバカじゃあない。これからの時代は賢くなった市民に対してどのような作戦を練るのかがポイントじゃないかと考えさせられた。(あらっどっちの立場からの意見?なのかしら) ベニチア映画祭においてエリザベス女王を演じたヘレン・ミレンが最優秀女優賞、そしてPeter Moganが脚本賞を受賞している。
2006年 09月 19日
An Inconvenient Truth by Davis Guggenheim 2006 USA
元米国副大統領アル・ゴアのグローバル・ウォーミング、環境問題キャンペーンを追ったドキュメンタリー。まあこのドキュメンタリー自体このキャンペーンの一環なのだろうが、とても充実していてまたエンターテイメント性も備え全体として非常に上手く出来ていた。グローバル・ウォーミングの危機そして今なにが出来るかを全米そして世界各国を回って人々に訴えるアル・ゴア。このドキュメンタリーは氏の行う講義を中心に又パーソナル面も交えてこの問題の必然性を問うている。氏の講義は、多くの科学的データーに基づいていかにこの15年で加速化した世界の環境変化を映像でみせ、そしてこれから20〜50年先にはどのように進むのかを解く。またゴア氏は政府がいかに科学的データーを都合のいいように変えて行くかまで踏み込み、そして政府のポリシーを動かすには、環境を救うには個人として一体何が出来るのかでくくっていた。 頭の中ではグローバル・ウォーミングが与える変化というものを漠然と分かっていながらも実際このドキュメンタリーを見てショックを受け自分が老人になった頃の環境を考えると背筋がぞっとした。ゴア氏の雄弁さ、そして素晴らしくまとめあげられたプレゼンテーションの講義を通して一体私達個人としてなにをするべきなのかを深く考えさせられた作品であった。これがこのドキュメンタリーが発するメッセージである。(環境を考えてハイブリッドカーに買い替えたいのですが高いですよねー。トヨタさんもっと値段下げて!)初めに行った映画館では既にチケットが完売、次の映画館でも満席、アメリカでの興行成績は限られた劇場での上映であったにも関わらずたしか8位をマークしていた筈。一般の関心の高さが現れています。 アル・ゴアは下院議員時代に「インフォメーション・スーパーハイウェイ」構想を打ち立ており、私個人的に先見の明に優れた政治家の一人だと思う。まあこの人が大統領になっていたらこの世の中どうなっていたんだろう、あまり変わりないかもとも思ってしまい、逆に彼のイメージを考えると大統領にならないでよかったんじゃないかとも思えてしまう。(ブッシュよりかはましには違いませんが)ちなみにこの作品にはMacコンピューターがよく映し出されていたので、予算はアップルからもらっているのかしらと思い調べてみたらゴアは2003年からアップル社の取締役に就任してました。Macでファイナル・カット・プロを使って自分でビデオ編集までしてしまうそうです。まあとにかく多くの人に見てもらいたい作品です!話は変わりますが、以前このブログでも紹介した友人がプロデュースしトライベッカ映画祭で観客賞を受賞したドキュメンタリー「Cats of Mikiritani」 (邦題:ミキリタニの猫)が東京国際映画祭でオフィシャルセレクションとして上映されます。興味の有る方はどうぞ。 プレス上映:10月23日20:50~22:04 一般上映:10月26日18:50~20:34、27日20:10~21:54 Tohoシネマズ六本木ヒルズにて
2006年 08月 27日
Volver by Pedro Almadovar 2006 Spain
待ちに待った2006年カンヌ映画祭脚本賞受賞作品アルマドバーの新作「Volver」。彼の作品はいつも夏祭りに行くようなわくわくした気分にさせてくれる。南風が吹き荒れる事で有名なマドリッド郊外の村。Raimunda (Penelope Cruz) とSole (Lora Dunenas) 姉妹の叔母が亡くなった後、数年前に火事で死んだと思われていた母親Abuela(Carmen Maura)が幽霊として現れたという噂が村に流れる。母親は生きていた時にはどうにもならなかった家族の暗い過去を娘達そしてRaimundaの娘と修正する為に戻ってきたのだ。 ユーモア溢れる演出とポップな美術でおもしろおかしく十分に楽しめるがそれとは裏腹にショッキングな事実が隠されている。登場人物は殆どが女性、実は皆複雑な過去を背負っているがそれを打開するかのようにパワー溢れる人物として描かれている。この極端な陰陽の対比から、スペイン女性の強さが浮き彫りにされ感嘆してしまった。(やっぱり女性は強い!!デス) ![]() この作品にはCarmen Mauraをはじめアルマドバーの常連俳優陣が出演している。ペネロペはカンヌで最優秀女優賞を受賞、なかなか見応えのある演技をしている。ハリウッドでの彼女はどうもかわいいだけでイマイチだがやはりアルマドバーとのコンビになると彼女の魅力が十分に発揮されている。 という訳で、アルマドバーいつもながら期待を裏切らない作品でした。益々円熟して行くこの監督にこれからも大いに期待したいです。以上。 *ちなみに「Volver」は「帰ってきて」という意味です。
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